クエストはいつも

『クエストはいつも。』

電車の中で、ふと周りを見渡すと

四角い板を大事そうに持ち睨めっこしながら触っている人を多く見る

またある人は、目を瞑り

ある人は、本を読み

ある人は、じっと外を見ている

神秘神聖の世界ではなく、板の中でそれぞれの世界に入り込んでいる

まるで、板の中に自分が存在しているかのように

この世界よりも

情報が多く、人と繋がれ、仕事が出来て、ゲームが出来て

誰にも干渉されることなく自らの知りたいこと、やりたいことだけが出来る板に釘付けだ。

その中では、

自らが王となれる

自由自在に画面を変えることが出来る

富や権力、財力が無くても

板の中では自らが支配者となれるからであろうか。

現実を見ると上には上がいて

どれだけ頑張っても満たされないし

誰もわかってくれない

しかし、板の中では

電気のオンオフを操ることが出来るし

好きなように解析して

自由に編集デザインし

認めてくれるような

分かってくれるような

愛してくれるような

そんな錯覚が得られる

それが嬉しくたまらなくさせるのかもしれない

いわば

自らの手で統制できるゲームなのだ

もしも

ではなく

本当に

この世界、宇宙、歴史文明がゲームならどうだろうか？

あなたはどんな世界、どんな宇宙自然、歴史文明を描き

どんなクエストを楽しむだろうか

今までのクエストは、

主体性、能動性、自発性がない

受動的で、決定権、選択権がなく

人間をモノ以下に扱い

一部のエリートのみが世界を自由にコントロール出来るような支配構造であった

その構造に成らざるを得ない人間の涙を

充分に理解した上で

今を生きる77億でその問題を変化させていく必要がある

あなたの目の前に広がる世界は

あなたが繰り広げるクエスト。

ゲームだ

さぁ、どんな解析を蓄積し

どんなゲームにしようか